美味酔う会(月刊ビミー 4月号) ・・・2013.03.10

月刊ビミー4月号 vol.327 (2013年3月10日発行)

【造幣局】

池袋にある造幣局東京支局を見学した。造幣局の仕事は、①貨幣製造事業、②装金事業(勲章・褒章及び金属工芸品の製造)、③試験・検定事業(貴金属製品の品位証明、地金・鉱物の分析及び試験、貴金属地金の精製・品位証明)④貨幣販売事業(貨幣セット、プルーフ貨幣セットの販売)である。本局は大阪市にあり、支局は他に広島市にある。東京支局では、②③④の業務を行っている。

受付を済ませると、小さな映画館のような部屋へ案内され、そこで事業紹介ビデオの上映があり、造幣局の仕事が一通り理解できる。貨幣製造については当前だが、勲章製造や、貴金属の品位証明(ホールマーク)も造幣局の仕事だとは思わなかった。

次に、貨幣や勲章等が約1,000点展示されている博物館内を見学。職員が丁寧に、貨幣製造工程の紹介や展示物の説明をしてくれた。普段使っている貨幣なのに知っていそうで知らない豆知識の披露もあり、楽しく見学が出来た。

最後は、勲章、プルーフ貨幣を製造している工場を見学。プルーフ貨幣とは、収集用としてつくられる表面が鏡のように光沢のある貨幣のことをいう。プルーフ貨幣の製造工程は、通常の貨幣とは異なり、表面を入念に磨き上げた極印(貨幣用金型)を使用するほか、貨幣の模様を深く鮮明にするために極印を2回打ちするなど、特殊な技術を用い、クリーンルームで職員の手により細心の注意を払って製造している。もちろん、流通貨幣としても使用することが出来る。今では特殊な技術で写真のようなカラーリングもしていて、貨幣とは思えないほどに芸術的で綺麗だ。

造幣局の技術力は日本が世界に誇れるものだが、電子マネー化が普及している中で、年々貨幣製造枚数が減ってきている。仕事がなければその技術力も失われてしまう。お酒の世界と同じだなと思った。美味しい日本酒も需要がなければなくなってしまう。機械化も良いが、職人の技術力も見直すことも必要だ。
(長岡勝美)

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