美味酔う会(月刊ビミー 6月号) ・・・2013.05.10

月刊ビミー6月号 vol.329(2013年5月10日発行)

【日本酒】

現在の日本酒は、普通酒・本醸造・純米・純米吟醸・大吟醸・純米大吟醸・古酒・貴醸酒・燗酒・発泡など種類豊富で質も高いので、どんな料理にでも合わせてしまう。ワイングラスに入れた大吟醸に洋食を合わせるもよし。古酒を燗にして、中華料理に合わせてもよし。しかし、何と言っても和食に合う。お米を食べて育ってきた日本人が米で造る日本酒を飲めないはずがない。体質で飲めないという人以外は、日本酒を好きになる可能性があると思う。

日本全国には自分の知らない日本酒がたくさんある。その中に必ず自分好みの日本酒があるはずだ。数種類飲んで美味しくないと判断しないで、たくさん試してほしい。それにはまず、私たち日本酒愛飲家が知らない人たちに広めることだ。実際見て、語って飲む。そして、飲食店などの提供者たちは、いろんな種類の地酒を仕入れてほしい。それも一合800円以下で。800円以上だと高いと思って手が出ない。いくらプレミア酒だとしても、本醸造で千円以上では興醒めしてしまう。そんな地酒を仕入れるくらいなら、純米酒を600円くらいで何種類も揃えた方がよっぽど喜ばれるだろう。そこで美味しいと感じたら、買っても飲みたいと思うはずだ。しかし現状は、近所の酒屋に行っても置いてある地酒は千差万別で、目当ての酒が置いていなかったりする。そういった時には、似た系統の違う地酒を勧めるのも良いが、買う側としてはどこでも注文できて買えるようにしてほしい。人気のある地酒は抽選というのは分かるが、抱き合わせで売り、定価の何倍もの値段で売るのは間違っている。そんな地酒は買わないようにしよう。造り手たちには蔵見学を積極的にやってほしい。酒米の話から造りの話。寝る間を惜しんで働いている蔵人の酒造りに対する情熱を語ってほしい。それは必ず味に表現されていて、飲んでもらうと伝わるはずだ。そんな中で自分が美味しいと思える地酒に出会えたら最高の幸せだ。
(長岡勝美)

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